あの頃の曲を聞いてるとこみ上げてくる色んな感情
最近巷では昭和歌謡が取りざたされているそうな。
ふーーーーむ。
私は昭和の真っただ中の人間だが、近ごろ昔の曲に胸がキュンっとなる。
いや、昔の曲でキュンっとなることを恥じない世代に入ってきたということかも。
カラオケ行ったら「百恵ちゃん以外歌わないからね!」と堂々と宣言できるまでになった。ムリして流行ってる歌なんて入れないよ、もう。
そして誰かが入れた「大空と大地の中で」でキュンとする。
「あの人ステキっ、キュン」とかのキュンじゃないですよ。
もはや色恋沙汰には全く食指が動きません。
もう女終わってる。いいの、いいの。ほっといて。
これからは人として、
霊長類ヒト科ヒト属ヒト、ホモサピエンスとして生きるのみ。
話をもどしまして。
なんていうのでしょうか、得も言われぬ懐かしさ。
古き良き昭和。いや、決して良きではなかったなぁ。
今の方がよっぽど良きと思います。時代として。
で、「古き悪しき昭和」を思い出して、キュンとするのでしょう。
思いつく昭和の若者の歌をランダムに挙げてみます
学生街の喫茶店 ガロ
ボブディランを聴いているっていうね、そういう学生。
その時代のイケてるっぽさ。
背景に、終身雇用のサラリーマンとして必死に働く父親が見えるのは私だけか。
夕暮れ時はさびしそう NSP
これ聴いて涙するおじちゃんおばちゃんいっぱいいるって。
時のないホテル ユーミン
スパイ防止法のない国でこれを作るユーミン、神。
わかったふりして聞いていたい。
いちご白書をもう一度 バンバン
就活やって大人になる若者、いつの時代も変わらないものがある、この場合は変わっていない寂しさかも。作詞作曲は「神」ユーミン。
22才の別れ 風
ザックリ言えば、世間の常識に囚われてしまった昭和女子の選択。
俺たちの旅 中村雅俊
作詞、小椋佳の語彙力!詩的!
ひとり咲き チャゲ&飛鳥
一人称が「あたい」。うらぶれてる~~~。切ない。
無縁坂 グレープ
愛だの恋だの、夢だの頑張れだの、人生そんなことばかりじゃないんだわよ。
遠くで汽笛を聞きながら アリス
「 ザ・フォーク」と言うべき。何があったの、どんな大人になるの、若者よ。
ざっと思いつくままに書き出したら、9曲。
何もかもがハンパな人間のなせる業です。もう1曲なんとかならんかったのか。きりが悪いわ。
年代とかもバラバラなんですけど、
こう、胸にぐーーーーっとくる切なさなんです。
「重石のある自由」な時代だったと思うんですけど
こうやって発信していた人がいたんだなーって思います。
昭和の貧しさや堅苦しさを知っていて、
もがきつつ、思いがけず華やかな世界にたどり着いた人たちの作品というか。
昭和って、みんながみんな、今よりも少しづつ貧乏だったような気がします。
日本全体がっていうのかな。
お金持ちも今よりもっとケチだった。
「神田川」とか書いてないですけど(あまりにも有名すぎるんで)
これ風呂無し6畳ひと間で同棲中なわけで。
ビンボーですよね。
きっとボロアパートで、アパートの前のなんか建設中の空き地かなんかには常に水溜りがあってアメンボが泳いでるみたいな情景を想像します。
時代は確かに変わって
「今はそういう時代じゃないんだよね。」ってしばしば思うことがあって
そう言い聞かせてる自分がいます。
マイノリティな意見はかき消されていた時代から
徐々に世の中に届くようになったのが昭和。
そして今はたったひとりでもがんばって世の中に発信できる時代。
それを使わない手はないんじゃないかなと思うわけです。
なので、偏見に満ち満ちた選曲ですが勇気を持ってご紹介してみました。
あと、パソコン界隈に疎いのでまだ曲のリンクとか貼れません。すみません。各曲ググってみてくださいねー。
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